上高地。9月14日。
えー!京都で台風被害?その大きな台風が関東にやってくる?!
東京出発の前の日まで、お天気を確認してたつもりだけど、台風情報なんてなかった。
ほんとうにビックリ!いつのまに?
日本での台風ははじめて。とても心配になりました。
でも、
山に囲まれた上高地は雨風がブロックされるから、台風でも問題ないはずです
キャンプ事務所やビジターセンターの人はそう言われます(心配になって何回も話しに行った)
キャンプ場の前の梓川の山々は、雲で見えなくなってきた。
朝は小雨だったので、明神池までハイキングしたけど、午後にはかなりの大雨になってきました。
ほかのキャンパーと話したら(心配になってあちこち話しに行った)、
何年か前の台風の時にも、ちょうど上高地にいて、その時はすごかった!
土砂崩れで帰る道もクローズ、上高地に1週間くらい閉じ込められたことあったよ。
!えー!そんなキャンパーさんの話をききました。だから彼は帰るというのです。
たしかに、テントをたたんで帰る準備をはじめている人が多い。
ううう。どうしよう。せっかく来たのに、帰りたくはない。でも心配。
キャンパーのなかには、気にされずというか、水たまりの中でテントの人もいます。
ちょっと励みになる。
でも、私たちがテントを張っていたとこは、もうかなりの水たまり。ひー。
キャンプ場は、そのあとも、テントが減っていって、ほとんど人がいなくなって、
受付のお兄ちゃんは、連休なのに、コテージもキャンセル続きだー。がっかりしていました。
ベストシーズンの上高地での9月バンクホリデーに、もう数えるだけの人しか残っていない。
しかも、残っているのって、私たち以外は、おなじような外国人、あとは何人か日本人。
なやみました。だんだん暗くなる空。ざわざわ風が周りの木をゆらします。
しばらく迷ったけど、よし!賭けだ!
きっと、台風もそこまでクレイジーなレベルではないはずだ!(そう信じて)
私たちは、ほかのキャンパーと話し合って、ステイすることに決定。
テントは不安だったので、空室だらけというコテージにすぐ移動できました。
結果。
よかったー。台風は、ほんとうにたいしたことなかったのです。
ニュースでは、京都はたいへんな被害をうけたというので、心配していたけど、コテージの部屋の中では、ほとんど雨も風の音も聞こえない。
台風いなくなったのかな?部屋から出たときも、雨には濡れたけど、ヘッチャラだった。
山に囲まれた上高地。風も雨雲もブロックされるというのは本当かもしれません。
ちなみに、
この
森のリゾート小梨のコテージは、1泊1万円。
キッチン、テーブル、お布団、テレビ。基本の設備がついて、シンプルだけど快適でした。
キッチンで自炊もできる、お洗濯も(せっけんで手洗いだけど)できました。
キャンプ場のレストランに出かけて、お客さんいなくて暇だーと言っていたあゆみちゃん(スタッフ)とおしゃべりしたり、
カップラーメンとビアを注文して、
メガネのくもりのお約束も、何度もしてみたり(いつもはおもしろくないけど)楽しく過ごしました。
この日は、上高地は問題なかったけど、やっぱりアルプスの山のほうでは、
前日から山にいたグループが、そこから動けなくなったり、滑って怪我して救助されたニュースははいってきました。
(上高地では、テレビでは放送されないアルプスニュースが毎日アップデイトされる)
たしかに、雨のあとは、ルートは危ない。崩れやすくなります。滑ります。
次の朝の天気がどうなるのか。それでまたもう1日ここで過ごすことのなるのか。
マップで真剣にルート再確認しているDさん。本当はいますぐにでも出発したいのです。
わかります。
せっかく山を目の前にして、2日も動けないのは、ものすごいフラストレイション。
どんな時も、頭の中は山のことでいっぱいのDさん。もはや台風のこと忘れているはず。
それが。わー!
次の朝は、驚くような美しい空!くっきり見える山の姿!
台風のあとは、何もかも飛んでいった、ただ青く澄んだ空だけ。
ほかのキャンパーや、ビジターセンターといろいろ情報を交換して、空の様子、山の姿をみて、
よし!いける!Dさんが決定しました。
いよいよ、アルプス縦走をスタート!
続くー